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同調圧力と陰湿ないじめの国

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コロナ禍によって、同調圧力と陰湿ないじめが、より深刻になったと感じています。
そんなことはないという方には、一度、丸一日、マスクをせずに日常生活を送ってもらえばよいと思います。

実際に、私が経験した内容としては、黙っていても、通りすがりに傘を向けられる、睨まれる、舌打ちされる、すれ違いざまに肘打ちされる、電車内で別の車両に移られる、マスクをしてくださいと言われるなどしました。当然ですが、マスクに法律上の着用義務はありません。着用は任意です。

しかしながら、あくまでお願いにすぎないマスク着用が、同調圧力と陰湿ないじめから、事実上、強力な強制力をもってしまっています。
専門家や政府がコロナの恐怖心を煽り続けた結果、国民に深く根付いた不安は、感染予防対策としてのマスクに強い同調圧力、および、マスクをしない人や感染者への陰湿ないじめを生じさせました。国民の不安を取り除くことは当分難しいようです。依頼者の不安に向き合うために、私も仕事上はマスクをつけることはありますが、内心は、このような効果も疑わしいこと(コクランレビューなど)をいつまで続けるのだろうと思っています。

マスクを付ける程度のことぐらい素直に従えばいいのではないか、などと言われることがありますが、反対に、その程度のことを他人に気軽に強要しないでほしい。私にはマスクはつけていて普通に息苦しくて苦痛です。
また、同調圧力と陰湿ないじめから、深刻な被害も生じています。具体的には、介護施設の職員の一人がコロナに感染し、感染を広めたということで、周りから陰湿ないじめを受け続け、最終的にその職員の方が自殺に追い込まれたという例があります。

「1億総玉砕」「村八分」などは歴史上の異常な出来事かと思っていましたが、国民性は全く変わっていないのだと感じました。

「権利の主張はときに他人の不快につながる。しかしそれでいいし、権利とはそもそもそういうものだと理解するべきなのだ。」(東浩紀、『AERA』2017年1月23日号)
 あなたが不快・迷惑・その程度のことだと思っていても、他人に強要して、他人の権利(自由)を侵害してはいけません。

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